夜桜]


伸びやかな桜の木の下
君と抱き合う
いとおしく
どこまでも優しく
冷たい夜風も感じず
暖かかった

「肝臓暖めて」と君が言った
心をこめて暖めた
「あったかい」と君は言って
いつものように
私の体が抱いてほしいように
抱きしめる
体中の力が抜けてしがみつく

君の肩越しに
美しく輝く月
八重桜満開の夜

2002.3.28 「恋歌」第11回発行号

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