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桜の花がすっかり散った頃
咲き始める 花水木
あなたにさよならしたのは
花水木満開の頃
初めて頂いたお手紙にあった花水木
どんな木なのかと探した
涼しげな木だった
春風に花も葉もヒラヒラ揺れる
心を軽やかにしてくれる木
花が咲いた頃の花水木の林を
私に見せたいと言った
二人で行く日を楽しみにしながら
一度も二人で行くことはなかった
一人で行こうとした
いや、二人で行きたかったのだ
やさしい気持ちで
花水木の林を歩きたかった
この花が咲くのを見る度
まだ見ぬ花水木の林を想う
その林には
爽やかな風が流れているように想えて
2002.4.18 「恋歌」第14回発行号
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