【メールマガジン「恋歌」第66回】
2004.04.01

 

[ プロローグ ]

詩・写真=出雲頼通
音楽=タンゴ黒猫

昼食をしようと外に出たら
ふと街路の桜が咲き始めてる
ああ 春が来たんだね
ふっと心が和み
暖かくなっていく

そして
きっとこの東京のどこかを歩いてる
君のことを思う

見つけたよ 今年はじめての桜
見つけたよ この街にも春が来たのを

この桜にもらった喜びと暖かさを
君に届けたくて 送る
花の写真と 僕の心を添えて


 


 



[ 花の季節 ]


詩・写真=天の羽衣
音楽=タンゴ黒猫

 



空気の澄む時
静かに伸び行く

日の光とともに
花はほころび
胸あつくなる
桜の季節

 

 



空へ  空へ

いつも私をいだいてくれる
やさしき自然


 

[ ときめき ]

詩と写真=出雲頼通
音楽=タンゴ黒猫

この公園が好きなんだ
ここは僕が東京に来てからの
いろんな思い出のある所
桜の花が見たくて
またここに来てしまった

昔と変わらぬ懐かしい風景に
様々な想いは去来しても
公園中を覆う満開の桜の放つ光に
僕の心は今を時めく

そのときめきは
まるで君が側にいる時みたい
生きてることの素晴らしさを知る
幸せなひととき




[ 花の宴 ]

詩と写真=出雲頼通
音楽=タンゴ黒猫

霞か雲か
淡く美しく浮かぶ桜の花の下に
集い合える幾千の人々
皆 それぞれに
幸せな時を過ごす

喜びも 悲しみも
愛も 希望も
あらゆる想いはこの花に託され
その美のうちに清められていく

そして――
今 ここにこうして生きていること
その幸せが身体を熱くする
ああ この国に生まれてよかったなぁ
と思う

時は激しく変化して
人の心も移っていくけれど
それでも
来年の今頃
この桜たちは同じように美しく咲き
きっと僕らを
また幸せにしてくれるのだろう

さくら さくら
日本人の心 魂
永遠に――




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