:.。.:*:・' :.。.:*:・'゜メールマガジン「恋歌」:.。.:*:・' :.。.:*:・'゜
* * * 第46回 * * *
こんにちは。
メールマガジン「恋歌」第46回目の発行です。
ようやく風が柔らかくなり、
新緑の樹木と透きとおる空に
美しい皐月の季節を堪能する毎日です。
みなさま、如何お過ごしでしょうか。
第46回発行号は、
「男と女〜言葉にならないある何か」をテーマに
お届けいたします。
いにしえの時代より日本人は、
人を愛することで国を造ってきました。
連綿と連なる美しい恋歌の中に
自らの生命の滾りを託した人たちは、
同時に日本の曙を創った人たちでもありました。
他のどんな民族よりも、
人を好きになり愛することが生きる中心であり、
その溢れるエネルギーで時代を造ってきたのです。
日本人の魂、恋心よ、蘇れ!
そんな気持ちで始めたのが、この
メールマガジン「恋歌」です。
今、何千年の平和な歴史を持つ日本の男と女が、
その受け継がれた血を、
命の中に眠る、ある何かを、
世界に表現していけたら、、、、
どうぞご賞味ください。
*' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *'
相模野小町 [ 男と女 ]
出雲頼通 [ 幸せな時間 ]
武蔵野式部 [ 平和 ]
天の羽衣 [ 蘇れ! ]
*' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *'
[男と女]
あなたと歩きながら
ふと
時間の流れが変わる瞬間
命の中で
育まれるもの
生まれ 成されていく
なにものかの彼方を
遠い日に
知っていた気がする
あなたはあなたであることを超え
私は私であることを超え
超えながら二人であり
二人でありながら
ひとつに融け
愛しいまま
愛しさは変わり
とどまらず深くなる
尽きることなく
広がりゆくもの
宇宙をも
凌駕する力
遠い日の
男と女
-相模野小町-
*' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *'
[ 幸せな時間 ]
初めて会った時
どちらからともなく
フフッと微笑(わら)ってしまった人
会えたことが嬉しくて
ほとんど口もきかずに
たまに目を合わせるだけだけど
どこかで互いの存在を感じて
仕事もどんどんはかどっていくね
互いに話したいこと話して
チグハグな会話しながら
それでも一緒にいて楽しい人
合っているのは言葉じゃないね
* * *
あの頃――
話すこと全てがあんなに楽しかったのに
今 お互いに話せば話すほど
気持ちが遠くなっていく
かつては二人の気持ちを運んだ言葉が
今は二人を切っていく
あまりに悲しく
あまりに辛い――
* * *
そして今
君がここにいて
大した話もしないけど
そう
こうして一緒にいるだけで楽しいね
――幸せな時間
‐出雲頼通‐
*' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *'
[平和]
女は
恋しい気持ちがむくわれず
どんなに泣いたとしても
どんなに恨んだとしても
その気持ちをわかってもらった時
体は明るくなり
全てがとかされて輝いていく
もとにある命は限りなく美しい
女は
身も心も全てが一つになり
男と共に生きることを
求めてやまなかった
男は、今、それを理解しようとしている
何千年も何万年も
命の中に有りつづけた
男と女
今、新しくはじまりを告げる
ただただ嬉しく
喜びに満ち
光放つ共に生きる魂たち
-武蔵野式部-
*' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *'
[ 蘇れ!]
あらぶる神々よ
風を起こし吹き飛ばせ
内にある光を包むものを
目は開いていても見えず
ただ合うものと会う
まがうものをうちくだけ
天に向かいのぼるとき
命の光柱立つとき
すべてのけがれをたちおこす
ただ、いつも笑っている
静かにやさしく
麗しく
生命の大河とともに
ゆたかに
ただ会うばかり
その一瞬に
すべてがある
男と女
−天の羽衣−
*' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *'
「恋歌」第46回号、如何でしたでしょうか。
「恋歌」は、隔週木曜日、毎回のテーマに添ってお届けします。
次回をどうぞお楽しみに。。。。
*' *' *' 単行本「恋歌」情報 *' *' *'
「恋歌」が本になりました。
書店にてご購入またはご注文下されば幸いです。
●タイトル:恋歌(れんか)
●著者:恋歌編集部
●発行:新風舎
●本体価格:1,800円
●ISBN:4-7974-2794-9
取り扱い書店一覧
この他全国書店にてご注文承ります。
また、BK1並びに楽天booksのサイトより検索可、オンラインでご注文できます。
*' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *' *'
わたし達の恋歌が、あなたの恋の魂に触れたら、、、
あなたの返歌、お待ちしています。
もちろん、ご意見ご感想なども、たくさんお聞かせくださいね。
恋歌・返歌・ご感想などのあて先は・・・
info@koiuta.jp
恋歌のホームページは・・・<バックナンバー掲載有>
http://www.koiuta.jp
2003.5.15 「恋歌」第46回発行号
******************************************
当サイトに掲載されている作品の著作権は
全て「恋歌」編集部に属します。無断転載、複製を禁じます