:.。.:*:・' :.。.:*:・'゜メールマガジン「恋歌」:.。.:*:・' :.。.:*:・'゜

          * * *  第35回  * * *


こんにちは。
メールマガジン「恋歌」第35回目の発行です。


「恋歌」は、恋に生き、歌に情熱を託した日本人の
溢れんばかりの情緒をいま、現代に蘇らせたい気持ちから、
数人の仲間で始めた企画です。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。


初春にお届けするテーマは、
新しい女(ひと)


女(ひと)として生きてゆける
新しい年、新しい時代に、
ともに生きるすべての命に捧ぐ。

恋歌があなたに贈る賛歌を
どうぞ、ご賞味ください、、、、

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武蔵野式部      [ 新しい女(ひと)]

松ノ木大宮八幡娘   [ 到来 ]

天の羽衣       [ 女へ ]

出雲頼道       [ 新しい女、新しい男 ]

相模野小町      [ 純粋 ]

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[ 新しい女(ひと)]


女として生きてきた
その長い苦しい歴史を
あなたは受止め
ひとり先に歩む時を迎えた

慟哭とともに
悲しみは涙で洗い流される

ずっとずっと待ち続け
今、堰を切ったかのように
流れる涙が
何千年もの悲しみを溶かしてゆく

強く、限りなく優しい女(ひと)
秘められた、気高く美しい魂を継ぐ
託された未来を開く命

あなたと共にある女(ひと)たちの魂を
この身に感じ
その想いに涙するとき
私の中から言葉が生まれた

きっと私も生まれ変わる
新しい女(ひと)として
今、あなたとともに生きる


武蔵野式部

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[ 到来 ]


ゆたかにうつくしく
生きられる
そういう時がきました

過去 どれほどの無念も
悲しみ 恨み 怒りも
ありながら

それでもはじめられる
あたらしい年を迎えました

時を越え
ながれ流れた涙の川

「うつくしく生きたかった」

「愛してほしかった」

長い慟哭のとき


すべて受け止めてくれる人がいた
あの人に逢えた今

光浴びて輝きだす

おんなの気持ち
そのまま生きていきましょう
うつくしくゆたかに

あたらしい時代を共に
創ってまいりましょう


松ノ木大宮八幡娘

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[ 女へ ]


待って
待って 待って
何を待っていたかすら
忘れてしまいそうなほど待って・・・

言葉と存在の一致
至福の時
新たな命を生むもの
知恵あるもの
今、女を知る

過去も未来も身の内に
女へと変身する


天の羽衣

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[ 新しい女、新しい男 ]


君はほんとにやさしい人なんだね
君を傷つけて別れた男のこと まだ気遣ってる
そんな時の君の顔を見ると思わず
そんな男のこと忘れちまいなって言いたくなるけど

でも
真剣に好きになって 一時でも人生を共にした人だもの
そんな簡単に気持ち変わったり
忘れたりできないよね

僕だって人のことは言えないさ
愛する人の事 傷つけてきたもの

でも 愛してるって言うのなら
どうしてこう取り返しがつかない程
傷つけたりしてしまうんだろう

愛されていることの甘えからか
相手のことをよくわかってるという傲慢さ故か
愛しているからこそ許せなくなってしまうのか
それとも
そんな二人の間には初めから愛なんてなかったんだろうか

初めの出会いの胸のときめきに
一緒にいることに自分の生命の躍動を感じて
そんな風にして始まったはずのものが
いつしか
相手のことがわからなくなり
自分の微妙な気持ちも伝えられなくなってしまう

男であり 女であること
その間に見えない壁があるように感じて
男と女が互いを必要とするように生まれたのなら
どうしてこんな壁ができてしまったのだろう

長い長い歴史の中で
多くの制度と体制の中で
確実に築き上げられてきたこの壁

それでも 長い長い歴史の中で
僕らの魂の奥底に脈々と受け継がれてきたもの
互いにわかりあいたい ひとつになりたいという気持ち
愛――
今まで奥底に秘められ 閉じこめられていたそれは
古いものたちが次々に崩れ去っていく現代(いま)
再び息を吹き返す

壁は崩れ去り
男も 女も
新しく生まれ変わり
新しい交流が始まり
新しい歴史を刻んでいく

そう
君が新しい女として生き始め
そして 僕も新しい男となり
君との新しい出会いと交流が生まれたらと
僕はそう願うのだ


出雲頼道

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[ 純粋 ]


純粋なる一滴(ひとしずく)が
胸の奥に静かに落ちて

そのとき
胸の奥から嗚咽した

あまりに澄んだ
あまりに無防備な
いのちというもの

いのちの源の愛を知る

ひとしずくの
芯の純粋

それはただ
誰かの為に 生きること

そんな女の一滴が
報われる時代がくる
そんな純粋が
魂をつなぐ時代がくる

男と女
新しく生きて創る
生命躍動の時代


相模野小町


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「恋歌」第35回号、如何でしたでしょうか。


「恋歌」は、隔週木曜日、毎回のテーマに添ってお届けします。
次回をどうぞお楽しみに。。。。


わたし達の恋歌が、あなたの恋の魂に触れたら、、、
あなたの返歌、お待ちしています。
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2003.1.16 「恋歌」第35回発行号

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