:.。.:*:・' :.。.:*:・'゜メールマガジン「恋歌」:.。.:*:・' :.。.:*:・'゜

          * * *  第10回 * * *


こんにちは。
メールマガジン「恋歌」も、10回目の発行になりました。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。

「恋歌」は、恋に生き、歌に情熱を託した日本人の
溢れんばかりの情緒をいま、現代に蘇らせたい気持ちから、
数人の仲間で始めた企画です。

毎回、テーマに添ってのものを
お届けしています。

これから、様々な企画をしていきますので、
どうぞよろしくお願い申し上げます。


さて、
第10回発行号は、

「女たち」

というテーマでお届けします。


社会の中で人が作り出した仕組みや制度は、
命、自然の働きと反して、様々な形で私たちを疎外してきました。

最も中心の、人を好きになる気持ち、
愛を交わし合いたいという願い、命を育てようとすることが、
物やお金が中心になったシステムの中でかき消され、
制度、慣習、経済が、優先されてきた長い歴史。

人間が作り出した仕組みが限界に達し、
すべてが変わっていこうとしている今、

最も豊かな命の働き、愛、は輝きをまし、
世界中の人々が人間本来の生き方を取り戻してゆく、

そんな永い間の夢と願いは、
予感となり、、確信となりつつあります。

そんな時、ふとある朝浮かんだ様々な女たちの笑顔。


どうぞ、ご賞味ください、、、、。

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  [女たち]     武蔵野式部

 
   返 歌     相模野小町

   返 歌     天の羽衣

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 [女たち]

南国の女
太き命
寡黙なたたずまいに
どんなに燃えても燃え尽きることのない
エネルギーを秘めている
愛らしき純情

雪国からきた女
表情に出さぬ女
しっかりしていなければ壊れてしまう
内面の繊細さを悟られない計算をする
その笑顔のかわいらしい凄さ
幸せになろうとする強き心

東北の女
悲しみから抜けだし
ここに生きているのが奇跡
太古からの感性で女を生きる
柔らかき強き命

透明な神秘
徹底して激しいのに
崩れそうな脆うい影が、陰影をつける
女盛りが透き通るように美しい

京都で生まれた女
娼婦のように優しく
たくましい命
ものを生み出す力に
女の原点を見る

出会った幾多の女たちの
それぞれの表情に
悲しみ
うらみ
苦しみが映し出され
我が命の叫びと
共に生きてきたのだ

幸せを求めてやまない
女たち

今 喜びに満ち
その優しき笑顔に
降り注がれた光

優しいいとおしい
そして激しい
女たち

わたしたちが生きる時代だ

過去に生きた女も
今を生きる女も
命のままに
生きる時
全ての人々が幸せになる

女たちに幸あれ

-武蔵野式部-

 


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返 歌

いつも
女たちの叫びが
身体の奥に
聞こえていた

女として歩み始めたときから
永い永い季節を
繰り返し
身体の奥の声とともに
生きた

聞こえていた叫び
あれは
女たちの慟哭の歴史だった


幸せになれなかった女たちは
いつも私に語りかけた

時代に翻弄され
自らの生命を 生きる道を
他者に委ねるよりなかった 縛られた歴史

覇者の心持ちひとつで
生と死を行き来し             
自らが生きるため
血を分けた吾が子を護るため
あらん限りの血潮と謀略で
道を探るよりなかった
女と女
謀り合うよりなかった

幸せになれなかった女たちは
いつもわたしのために語りかけた

素直になってはいけない
本当の気持ちを言ってはいけない
うまく操る事をしなくては
生きていけない

憤るように激しく  
囁くように優しく

ときには泣き叫び
ときには冷たく凍るようだった

そうしか生きる術のなかった 悲しい命


闇の中で
一筋の光を見たとき


わたしは
時代を生きた女たちと
慟哭に伏した女たちと
かならず
ともに
真に幸せになっていくことを
約束した

かならず
幸せに生きる
かならず
報われる時代をつくる

あるがままの命で
あるがままの気持ちで
限りなく輝き
限りなく華やいでいく

女という生命の豊かさを
いまこそ
いまこそ咲かせていく

命かぎり叫び 求め
身体の芯から
願ってやまなかった光の時代 
  
              
これからが  
新しい歴史のはじまり

-相模野小町-

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返 歌

ものを言わぬ女たち
ものを言えぬ女たち

内に秘めた生命の豊かさを
今こそ、そのまま現わそう

花のように
優しく咲き乱れよう
たおやかに風に揺れよう

美しい時が来た
誰もが望み続けた
生命の自由

女たちの喜びの声が天に届く時
幸せは宇宙に広がる

  -天の羽衣-

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「恋歌」第10回号、如何でしたでしょうか。


「恋歌」は、毎週木曜日、毎回のテーマに添ってお届けします。
次回をどうぞお楽しみに。。。。


わたし達の恋歌が、あなたの恋の魂に触れたら、、、
あなたの返歌、お待ちしています。
もちろん、ご意見ご感想なども、たくさんお聞かせくださいね。


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2002.3.21 「恋歌」第10回発行号

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