:.。.:*:・' :.。.:*:・'゜メールマガジン「恋歌」:.。.:*:・' :.。.:*:・'゜

　　　　　　　　　 * * *　 創刊号 * * *

はじめまして。
メールマガジン「恋歌」にようこそお越し下さいました。

「恋歌」は、恋に生き、歌に情熱を託した日本人の
溢れんばかりの情緒をいま、現代に蘇らせたい気持ちから、
数人の仲間で始めた企画です。

タイトルは「恋歌」ですが、恋だけに限らず、
女という命を生きることもまた、
歌にしていきたいと考えています。
みなさまとご一緒に、日本人としての熱く美しい魂を
取り戻していけましたら大変うれしく思います。

これから、どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、
第一回創刊号は、
全歌人のご紹介ということで一作ずつ、お送りいたします。
どうぞ、ご賞味ください、、、、、。

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武蔵野式部　　 [ ひとつとなってみる夢]
相模野小町　　 [ ふれあい ]
松ノ木大宮八幡娘 [ 梅小紋 ]
天の羽衣　　　　 [ 出会い ]

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[ひとつとなってみる夢]

貴方とひとつになるとき
私の一番柔らかい部分に
貴方をうけいれるとき

最も至福のときがおとずれる予感で
喜びの声を上げる

そう
まるで小鳥みたいでしょ
貴方の胸の下で
かわいい声で歌うのよ

すでに二人は一つのリズムになり
同時に互いの境界線を越え
放たれてゆく

そのままそのまま溶けて
溶け込んで
光の速度で
宇宙の果てまでとんでゆく

そして静かにもどってくるまで
何億光年の間の
夢を共にみましょうね

-武蔵野式部-

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[ふれあい]

愛していて
愛されていたら
ひとつひとつ
何もかもが甘美になる

どんなふれ方も
抱き方も
愛が在るというだけで
すべてが深い悦びになる

悦びは身体を貫き
つらぬいて
宇宙にまでつながる

宇宙にまでも抱かれるひととき
愛

-相模野小町-

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[梅小紋]

朱書きの梅を散らした白小紋
あなたが《一番すきだ》といってくれた着物

小旅行へ行ってしまう待ち合わせまでのほんのひと時
残り時間を惜しんだ二月の神楽坂

《もう行かなくちゃ》
　 別れがたくて
《もう逢っちゃいけない》
　 責め苦も手伝い
　 あと10分・・・8分・・7分・・
狂おしい情熱にかられて抱きしめずにいられない
泣き崩れるのをこらえて大きな貴方を見上げた
いとおしさ捉える互いの視線
二人の間の熱い空気
大好きな大きな身体に泣き顔を埋める
《みんなが紅梅の君に見とれてるよ》
《気をつけていっておいで》
《無理しないでいつでも戻っておいで》
決心を揺るがす甘い言葉
耳元で囁く貴方はいつも余裕だ
そして私じゃない人と暮らすずるい人

歪んだ紅絹の襟元隠し叔母の待つ東京駅へ行く私

箪笥開くと思い出す　二月・・梅小紋の思い出

-松ノ木大宮八幡娘-

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[出会い]

光と光が出会い
はじけて広がった

はじめての空間
大きな　広がる光の中心に
ふたりで浮いた
出会いは突然おこった

磁石のように
引きつけられる体

恐いものなど何もなかった
初めての恋

-天の羽衣-

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「恋歌」創刊号、如何でしたでしょうか。
次号からは、毎回、テーマに添ってお届けします。
どうぞお楽しみに。。。。

わたし達の恋歌が、あなたの恋の魂に触れたら、、、
あなたの返歌、お待ちしています。
もちろん、ご意見ご感想なども、たくさんお聞かせくださいね。

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２００２．２．１　　「恋歌」創刊号


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